二転三転どころか四転五転する怒涛の展開にドキドキ、力入って唇噛みすぎてボロボロになった…笑
すべてPC画面のみで展開するっていうアイデア、そういう斬新な演出ってそれだけでストーリーはイマイチになりがちだけど、この映画は脚本がしっかりしていて、PC画面のみというスパイスがちゃんと効いてる。このアイデアのために無理矢理にやったというような強引さもなく。
冒頭の数分で主人公家族の歴史を、画像やビデオ、メールだけで表現するところも見事! ここだけでもう、ツカみは完璧。
SNSやネットの怖さと利点、家族関係や対人関係の難しさをちょうどいい温度で描いているので、とてもリアル。
SNSで、自分の知らなかった娘の顔を知ることになり、でも、娘を捜し出すためには……という父親の葛藤が、カーソルの動きや文字入力などで表現されていて、それがスゴイと思いました。
真相についても、モヤモヤが何一つなくスッキリ! まんまとミスリードにハマってダマされましたが、それがとても爽快。巧みなストーリー展開でした。
ムダなくテンポ良く飽きさせず、斬新なアイデアながら、ミステリーの基本をきちんとおさえた傑作だと思います。
一つだけ欲を言えば、ここまでやったなら、エンドロールもPC画面のみで楽しませてほしかったなぁ。