映画でこんなことまでできるんだ。
ほんとにそう思いました。映画ってどこまでも無限の可能性を秘めているな、と感服いたしました。
【全編画面上】の映画を観たのは初めてでした。もう世に出ているのかも知れませんが、私はこんな手法の映画見たことありませんでした。
とにかく、この映画には私が知っている「映画」の領域を遥かに超えた世界が広がっていました。
もはや、映画ではない別物のようでした。
ストーリーは誘拐された娘を探すというなんともシンプルなものですが、その描き方には誰もが圧倒させられることでしょう。
パソコンのログインから始まり、シャットダウンで終わる。
こんな感じで画面上という強みを生かした演出がたくさん登場します。
現代は携帯電話の普及率はほぼ100パーセントに近く、会社・学校もパソコンやタブレットを支給しているところまでありますね。まさに、ネット社会に依存していると言えるでしょう。
そんな世界だからこそ描けた作品です。
劇中ではSNSに関する話が何度が登場しますが、どれも印象があまりいいとは言えないものもありました。
一種の社会風刺ですね。
直接対話ではなくビデオ通話。本作は画面上だったので、対話はほとんどビデオ通話で行われていました。私もこの間、ニュースでもビデオ通話が流行っているというのを見ました。
そんな今、やはり人とのコミュニケーションのとり方、人と直接話すことの大切さが見直されるべきだと思います。
監督もきっと、SNSに依存した世界を描くことで、そんな世界を批判したかったのでは?と私は考えました。
単純なストーリーだと先程語りましたが、物語の後半は鳥肌が立ちっぱなしでした。画面上だからできる演出があまりにも怖くてゾッとしました。少なくとも3回ほど私は冷や汗をかきそうでした。
そんなストーリーの後には感動が待っています。私は1人で見に行って号泣しましたが、隣のおじ様も1人で見に来ていて号泣していました。
劇場全体を見渡してみると、年齢層が幅広かったです。絶対スマホを持っていないようなご年配の方から、私のような学生まで。その全員が息を呑むようにしてスクリーンという大きな画面を見つめていました。観客の一体感は言葉で表せないほどすごかったです。
とにかく、この映画を私は同世代の若者に勧めまくっています!さらにさらに、マダムな感じの担任の先生にもオススメしました!本当に傑作。時間も程よい長さでパーフェクトです!
スマホやパソコンをよく使う人ほど観てほしい一作📱💻