矢吹

search/サーチの矢吹のレビュー・感想・評価

search/サーチ(2018年製作の映画)
3.8
余すことなく使う設定とサスペンスの化学反応。さすがパーソナルコンピューター。キャラクターも説明不要に表現できる。特にSNSなんて自己ブランディングですからね。SNSは口ほどにものを言うってやつです。口以上にか。人物の現在も過去も行ったり来たりできるので、伏線も貼れること、貼れること。
クリック、ポインターのスピード、送信をためらう姿の感情表現もすごくわかりやすくて。全編PCルールに不自由はなかった、ちょっと反則すれすれなところもあった気がしたけど。含めて面白かった。音楽はご愛嬌。
初めて全編PC画面ものを見たので、珍味でも味わいに行くつもりでしたが、めちゃくちゃ正調式というか、映画としての現代ならではの表現の数々にとても感動しました。
なので尚更、ちょっとエンドロールが重すぎた気がした、すごい良いエンタメなので。あんまり明るくても雰囲気損ないますが、やっぱり、エンドロール、大事。これは完全に好みの問題なんですけども。どないやねんって感じにはなりましたが、エンドロールについて触れときたかった。

SNSの危うさは笑いあり涙あり。
現代、SNS社会への揶揄もしっかりあって満足でした。
あとお父さんの悲しみってものがね。4歳の娘の動画とかダメでしょ。せこいですよ。
連絡が跡に残るのって怖いね。My brotherよ。
ずっとお父さんの主観的なショットですので、同一化を図られまくる。もう娘への心配が半端じゃなくなる。これもまた全編PCの強み。
矢吹

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