このレビューはネタバレを含みます
ビデオチャットしてる所にGメールが届いて、これを横目で確認しつつググッて拾った情報をリアルタイムに相手にシェアして、iPhoneが鳴ったら出るみたいな、アメリカドラマとかに出てくる仕事デキる奴特有の「超絶マルチタスク使いこなしっぷり」にちょっと憧れてしまう単純な俺。
そういうの含めて疑似体験って意味では、劇場のデカいスクリーンよりもPCとかで観たほうが良いのかも知れんねこれは。
内容もTVドラマっぽい感じだしね。
娘の知らなかった一面がインターネットの向こう側にあってそこに踏み込んでいくっていう、割とエグくて怖い話になりそうな空気もチラつかせつつ、着地は割とマイルド風味だった。
きれいにまとまった感じだけど、正直どこか物足りなさもあり。
正直、鬱展開バッドエンドなほうがガツンと記憶に残る映画になる系統のやつだと思った。まぁ好みかそこは。
普段全然絡みもないのに、不幸とかあるとなぜかシャシャリ出てきて訳知りにコメントしていいカッコするヤツ...いるなぁ俺の周りにも。
SNSあるある。
そしてメディアの報じ方、ネット民のリアクションの変遷もあるある感満載。
ネットがあるのが当たり前の世代の監督だけどその辺を俯瞰して皮肉っている。
しかし葬儀のオンライン配信サービスなんてホントにあるの?笑
世も末だなあ。
若干無理あるかなって所もありつつ、しかしテンポよく、父ちゃんと一緒になってPCにかじりついて情報を漁って真相に近づいていくドキドキ感で一気にもっていく。その斬新な趣旨は十分楽しめた。
あと、このお父さんどっかで見たことある顔だなぁと思ったら、米ドラマの「フラッシュフォワード」で未来が見えなくて悩んでた人でした。