LEGION

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search/サーチ(2018年製作の映画)
4.2
疾走した娘をInstagramやTwitter、Facebookなどを使って父親が捜す物語。全編パソコン、スマートフォン、カメラなどの電子機器から物語が展開されて、今を生きる人にとってパソコンなどに関しては普段から見慣れてる画面だから違和感がなく、むしろ見やすかった。電子機器から映される映像が固定されているからカメラワークはたいしたものではなかったが、映像のブレや荒さは日常に近いものが感じられ、妙に親近感があった。
ストーリーとしては娘を捜すというテーマだが真相に近づくという展開があまりない。娘の本来の姿が徐々に明かされていくという展開に焦点を当てたのががほとんどだった。姿が明かされることによって謎に自然と近づいていくから綺麗に貼ってある伏線を見落としてしまう技法が施されていて父親と同じように視聴者側も推理できるため楽しむことができた。発言、映像、写真多くのところにヒントを落としながら結果として気づきにくいものにしてしまうのはストーリー構成が完璧であるからだと思う。親と子の離れていく距離もうまく描かれていて、一番近い存在である親に相談することができない娘の姿には共感できるものがあり、親の喪失感にも理解できるものがあった。娘に関しては父親に焦点が当てられているのに感情移入できたのはそれぞれの登場人物を丁寧に描きながら間延びさせない早期の展開をしていたからだと思う。