へたれ

真実のへたれのレビュー・感想・評価

真実(2019年製作の映画)
3.5
良かったとこ1 カトリーヌ・ドヌーヴとイーサン・ホークの演技
実話なんじゃないかと錯覚するぐらい本人感が強いカトリーヌ・ドヌーヴ。と言いつつ、劇中劇で娘を演じる場面では、女優としての意地の張り合いも見られるのも良かった。イーサン・ホークは、フランス語が理解できないという設定も相まって、観客に一番近い視点の演技が安定していた。ぶっちゃけ、是枝作品に一人だけリチャード・リンクレイター組から子役を操りに来たような感じで、娘との会話シーンとか彼の得意技が楽しめた。

良かったとこ2 気負いのないフランスコメディ
親子の確執は是枝作品っぽくあるものの、映画全体はごく普通のフランス映画のコメディドラマとして楽しめた。シネコンで掛かっているのにむしろ違和感があって、ル・シネマや恵比寿ガーデンシネマ辺りで単館上映していてもおかしくないようなフランス感。

ダメだったとこ 劇中劇がつまらない
劇中劇と言いつつ、ファビエンヌの性格を浮き彫りにするメタ的な場面ばかりなので、撮影しているシーンが劇中劇としてほとんど印象に残らない。
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