kazu1961

真実のkazu1961のレビュー・感想・評価

真実(2019年製作の映画)
3.8
▪️Title : 「真実」
Original Title :「La verite」
▪️First Release Year:2019
▪️JP Release Date :2019/10/11
▪️Production Country: フランス・日本合作
🏆Main Awards :※※※
🕰Running Time:108分
▪️Appreciation Record :2020-291
▪️My Review
カトリーヌ・ドヌーブと是枝監督の素晴らしいタッグ、刺激的な作品ですよね!!
なんと言ってもカトリーヌ・ドヌーブ。ドヌーブの存在感に圧倒されます。ドヌーヴのにくいほどの貫禄と無防備なかわいらしさにただ脱帽です。
しかも是枝作品だからか、時折り、かつて憧れてたドヌーヴに、樹木希林の面影を見出してしまうのは私だけでしょうか?
本作、監督は是枝裕和。主演はカトリーヌ・ドヌーヴ。豪華キャスト、スタッフとの言語と文化の違いを楽しみながら乗り越えていく、刺激的なチャレンジとなった作品です。日本人監督初となる、ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門オープニング作品に選出。是枝監督の更なる国際的な活躍に拍手ですよね!!
常に“家族”をテーマにしている是枝作品。ここ今回は明るく軽やかなトーンの作品になっています。カトリーヌ・ドヌーヴとジュリエット・ビノシュというタイプの異なるフランスの二大女優の共演が大きな魅力ですが、俳優の演出がうまい是枝監督だけに、各キャラクターのアンサンブルももちろん素晴らしいです。ずっと続く日常のように是枝監督のセリフとフランスが共に息づいていました。
そしてストーリーもとても上質な香りの中に見え隠れする真実にやられてしまいます。一人一人の想いがあたたかく、優しく、時折りひどくて素敵な作品です。
物語は。。。
パリに住む国民的大女優ファビエンヌの家に、ニューヨークで脚本家をしている娘のリュミール、その夫で俳優のハンク、7歳になる孫娘のシャルロットがやってきます。ファビエンヌの自伝「真実」の出版を祝うためです。しかしリュミールがその本を読むとそこには多くの“嘘”が綴られ、ライバルで親友でもあった女優“サラおばさん”のことも一言も綴られていませんでした。わだかまりの中、母の新作の撮影に同行するリュミール。やがて本の中には綴られていなかった、多くの“真実”があらわになっていきます。。。
思いがけない後味の良さに、つい微笑んでしまいました。登場人物たちが皆、とてもキュートですよね!!

▪️Overview
「万引き家族」で第71回カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した是枝裕和監督が、初めて国際共同製作で手がけた長編作品。母と娘の間に隠された真実をめぐる物語を、フランスを代表する女優カトリーヌ・ドヌーブとジュリエット・ビノシュの共演で描く。フランスの国民的大女優ファビエンヌが自伝本「真実」を出版し、それを祝うためという理由で、アメリカに暮らす脚本家の娘リュミールが、夫でテレビ俳優のハンクや娘のシャルロットを連れて母のもとを訪れる。早速、母の自伝を読んだリュミールだったが、そこにはありもしないエピソードが書かれており、憤慨した彼女は母を問いただすが、ファビエンヌは意に介さない。しかし、その自伝をきっかけに、母と娘の間に隠されていた愛憎渦巻く真実が次第に明らかになっていく。女優として優れていることを何よりも優先するファビエンヌをドヌーブ、娘のリュミールをビノシュが演じた。そのほかリュミールの夫ハンク役でイーサン・ホーク、ファビエンヌの共演女優役でリュディビーヌ・サニエら実力派キャストが顔をそろえる。2019年・第76回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品。日本人監督の作品として初めて、同映画祭のオープニング作品として上映される。(引用:映画.com)
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