ねぎお

真実のねぎおのレビュー・感想・評価

真実(2019年製作の映画)
4.8
《前置き長いです。すみません😃》

万引き家族」フィーバーからだいぶ覚めた今、ようやく鑑賞しました。

劇場で観るのを躊躇った理由は・・

なんとなく伝え聞く話、例えばカトリーヌ・ドヌーヴはセリフを覚えてくれない曲者とか、フランスは撮影時間が短く決まっていてなかなか進まないとか・・
そういった《海外だからそうそう上手くは進まない》方向の話を聞いていたのもあったんです。

「やっぱり言葉が通じない環境での撮影は大変だったんでしょう。でもここからがチャレンジなんだからこうご期待!」

・・と、なんとなくダメだった時の言い訳を心を決めて観たんです。正直言うと。

時間も経ったので、かなりリラックス出来て《ひとつの映画》として観ることが出来ました。そして・・・

これ普通に素晴らしい作品じゃないですか‼️

****

大きな筋としては「和解」の話。
KEYはいくつも潜んでいて、
「記憶っていい加減なものだよね」
演技
嫉妬
壊れたおもちゃの修復
茂る緑→紅葉→落葉  が、
誤解→電車の音が聞こえる→晴れやかな青空
気付かなかったもの・・時と共に見えてくる の暗喩。


是枝さんすごいです。
見事な逆算で出来た緻密な脚本。


そして役者コントロール。
言葉通りにだいぶ苦労はしたのでしょうが、カトリーヌ・ドヌーヴは是枝マジックの手中だったんじゃないですか?
チャプターの小タイトルの通りと言うか、上手に表情を10段階?くらいで大まかに操ったのでは?
細かい指示聞きゃしないんだろうから。笑

でも繋がれるとこの抑揚‼️
劇中劇のクライマックスの天才的な集中と監督とのやり取り。
そしてジュリエット・ビノシュとの待ってました!の二人芝居。からの女優の顔ね!
ここを頂点として、役者ならではの不安や我儘勝手な態度との振れ幅ね。

この乗らないとダメだけど入り込むと天才な女優は、果たして架空の人物か本人か⁉️

音楽も良かったですね!

そうそう!
クレジットの横の散歩シーン。
「第三の男」のラストを彷彿とさせるいい画でしたね‼️