このレビューはネタバレを含みます
いきなりエクシフ宗教映画となってしまった今作。
正直初見時は飲み込みきれなかったが今回改めてチャレンジする。
タイトルの七芒星がギドラのデザインと幾何学的に混ざり合っていくのは良い。異形さと高次元からくる脅威というのを上手く表現できてる。前作共々ここの美術はすごく良い…んだが。
あっという間にエクシフカルトに飲み込まれていくクルー達。心の弱さ…!ここまで状況グチャグチャになってCV櫻井にそそのかされたらそうなりますわな。
ここまで来て宗教、というか怪獣と知性体、必然的に発生する滅びとは…と言う観念論に走っていくのもなんだコレ…感を増す。
もう一つの問題点、ギドラが高次元存在すぎて映像では表現不可能になったせいで殆どセリフで解説しちゃってる点。
アラトラム号が沈む際の「こちら動力室だがもう持たんぞ!ウワーッ!」「動力室は40秒前に圧潰してます!」「ブリッジの生体反応が消失してます」「なら我々は死んでいるのか!?アアーッ!!」ってやり取りもアニメだと普通に時間進行してるからセリフだけの表現になってるし、
ラストバトルもゴジラギドラの図が50%、計器が25%、目をカッピラいてウワーッ!ってなってる博士25%なんですよね…
博士と助手の語りでとにかく場をつないでいるのは熱演なんだけどそうじゃねぇんだよ!
小説とかで発表したほうがいいですね、この話。ノベライズ出てるけどこの辺どうしてるんだろう
ギドラも最終的にはハルオがレスバに勝ったことによって力技で負けるのも決着としてはちょっと。
そしてラストのハルオ特攻。これが小説版読んでから一番納得行ってないんですよね…ハルオには生き続けてほしかった。
怪獣=文明の破壊者・憎悪の否定者という概念上の存在だから残滓としての自分とヴァルチャーを破壊すれば次はない…ということなんだろうが…
あと、モスラも、ちゃんと、出せ!!