わんだふる

GODZILLA 星を喰う者のわんだふるのネタバレレビュー・内容・結末

GODZILLA 星を喰う者(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます


これにて三部作完結。
90分で本当に完結出来るのだろうか?とか考えてたのが徒労に終わりました。
それほどの圧巻。

もうね、ほんとぞわぞわした!
終始馬鹿みたいに口を開けて観入ってしまった。
…いや、魅入るだ。
2部が人間を捨て去りナノメタルへの同化を謳ったものであったのが、今作は人がどう信仰心を持ち信じるものへ堕ちていくのか、それを壮大なスペクタクルで魅せてくれた。
その過程が本当に凄い。
メトフィエスの謳う言葉たちは本当に甘い。
死をそこまで高尚なものへと昇華できることに驚嘆したし、終焉のその先を見ているのが様々な宗教のあり方だなぁと思いました。
抗えない存在のGODZILLAを前に、そんな言葉たちを聞いていたらその甘さに酔いしれ受け入れてしまうでしょう…。

キングギドラのあり方も凄かった。
整合性がない、存在が矛盾しているとか…
いやもうほんと最高。
得体の知れないものに人は恐怖する。
けれど神にもなり得る。
二面性というかキングギドラの存在だけでご飯三杯はいけるほど想像力を掻き立ててくれる存在だったのが堪りませんでした。

たまに見せるGODZILLAの優しい眼差しもたまらなかった…。

前作でも思ったけれど、同じ言葉を話していても同じ種族、同じ見た目をしていても決して理解し得ない生き物たちが人間だと思うと本当に面白い。
感情や考え方を細かく言葉で表現する台詞たちも良かった。
言葉にすると、あぁ!そういうことか。この感情はこう表現するのか、とか考えられて変な高揚感が生まれましたね。

色々な価値観や考え方、生き方、あり方、信じるもの・存在、何をもってしてそうするのか。
答えを出す物語ではないけど、様々なものを見せてくれた映画でしたね!
わたしはこういう理性と本能の狭間で生きる人間ドラマとても好きです!!
ゴジラ映画は初めてでしたが、怪獣映画としても圧倒的なGODZILLAの存在が見れて面白かった〜!

ハルオの生き様は決して忘れない!