TaiRa

GODZILLA 星を喰う者のTaiRaのレビュー・感想・評価

GODZILLA 星を喰う者(2018年製作の映画)
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どんなに嫌われても僕は好きですよアニゴジ。僕はね。うん。多少は。

第1部は人間が戦略と勇気で、第2部はビルサルドが科学と合理性でゴジラに立ち向かい敗れた。第3部はエクシフが信仰と献身でゴジラに立ち向かうが、それは神であるギドラに地球ごと捧げる儀式である、という感じ。人間対ゴジラを突き詰めて、人間のあらゆる側面からゴジラに向き合うのが本シリーズ。そういう意味では面白い試みだし、最終的にゴジラを倒すなんて展開にならないのもわかっている分、哲学問答でゴジラを解釈するのはアリなんじゃないか。根底に『風の谷のナウシカ』漫画版や『新世紀エヴァンゲリオン』(特にEOE)なんかを感じたのも、ゴジラは神であり星であり自然であり人間文明の象徴であるから。ヒューマニズムをもってしてギドラの打倒を果たすが、最後には旧文明人の代表である主人公が星を新人類に明け渡すというラスト。それはそれで文明否定過ぎないか。宮崎駿は「共に生きよう」とかお茶を濁したりしてたが。庵野も『シン・ゴジラ』でそんな感じに落ち着いたな。でも311以後の日本文明見てたら滅びた方が良いと思えちゃうのかな。ヒューマニズムどこいったよ。
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