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GODZILLA 星を喰う者のjonajonaのレビュー・感想・評価

GODZILLA 星を喰う者(2018年製作の映画)
3.9
ネトフリで配信され出したのでようやく最終章を鑑賞。
GODZILLAのスタートにより大地を割って現れた便乗型怪獣、アニゴジシリーズ!!

一作目のレビューでも書いたんですが初めは正直みる気になれなかったです。GODZILLAの演出力が素晴らしかったことで怪獣カタルシスはもう満足、シン・ゴジラの恐怖感が素晴らしすぎてもうこれ以上怖いゴジラはないだろうと…

つまり両面で満足したのでハードルを越えてかないと。いやしかし時間を空けて今見ると、、、けっこう良いですコレ!

まず『ムチャクチャやるなら今しかなかろーが!?』と言わんばかりにゴリゴリのSF世界を展開!地球が最強怪獣ゴジラに征服され、生態系はゴジラ中心に改変!人類は地球を追い出され、運よく現れた二種の宇宙人種と共にソラを漂うキラ星の旅に出る。。歳月を経て衰退の一途を辿る運命をなんとかすべく、地球奪還に動き出す。
けど!ゴジラが!でかい!強い!
ATフィールド全開!だめだ!
どうにもならん!

徹底的な絶望感はシリーズ共通して続いていて、それが大きな魅力になってます。また、あたりに巨大な敵を前に結束していたはずの人種間で実は背景に抱える思想的違いが目立ち始めて、亀裂が生じる感じももうダメじゃん人間…というね。

最終章である本作はいよいよ前作でテーマとなった思想の違いが沸点を超えて、宗教家にして終末論者のメフィストスが大回しにつぐ大回し!
ギドラはほとんど神ですね。
文明の利器では観測できない感じも最強キャラ感あって最高でした!

結末も自分にとってはとても納得行くもので、最後までゴジラが毅然としててくれたのも嬉しいあたり。結局他星人たちも人類の思想の今と未来のメタファーで、人間は昔ー今ー先のどれを再び選択するかという話になってくる。より絶望が待ち構えてない道はどこだ?という話になってくるのはそりゃそうだというね…。
ただ、あのモスラの人たちが女だけなのは男に都合が良すぎて(男ながらに)うらやまけしからんくて首を傾げましたね。
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