ゴジラ映画として観たら3.0。
別の角度、「末世思想」への人間の抵抗の物語と考えると4.0くらい。
ま~、ここまでゴジラを小難しくこねくり回した作品もそうはないだろうて。特撮ゴジラファンからしたら噴飯ものなんじゃなかろうか。
この作品のゴジラは怪獣であると同時に「ままならない人生の苦痛」の
メタファーとして描かれていて、そこに絶望した人間たちは
ギドラという「破滅」を喚ぶことでそこから救われようとする。
でもそれって違うんじゃね?諦めたらそこで試合終了じゃね?
みたいな抵抗の話だと受け取るとすんなり入る。
禅の思想に近い。
ただ、そんな話を期待してこの映画を観る人は
まぁ、いないだろう。
怪獣にはプロレスをしてほしいもんですよ、やっぱり。
虚淵脚本のひねくれ具合の悪いところが出てしまった感じ。