どうやら服役経験あり、元夫アンソニー・パーキンスのストーキングをするジェラルディン・チャップリン。彼女の奇行ぶり性格の悪さはプロデューサーのロバート・アルトマン作品の登場人物を思わせる。若い妻と幸せに暮らす被害者であるアンソニー・パーキンスもやがて本性が出てきて、まさにルドルフ作品の男女のように肩を寄せ合いはじめる。待ち合わせたレストランでの大酒飲みのシーン、アパートの管理人の黒人もいい。人生の破綻(ブルース)そのままのラストも胸がしめつけられて涙が出てしまう。素晴らしいー。タクフジモトの撮影も好き。