黒羊

刑務所サバイバル術の黒羊のレビュー・感想・評価

刑務所サバイバル術(2018年製作の映画)
3.7
「刑務所サバイバル術」

コワモテ番長の、僕らのダニートレホが語りかける冒頭5分の内容で即、
「うわぁ…この内容は只者じゃないぞ…」と。
無実で10年以上や20年以上、投獄されていた人々がクローズアップされる。

ウータンのRZAや元リーダーズオブニュースクールのバスタライムス、Dr.Dreの親戚ウォーレンG、トライブコールドクエストのQ-TIP、ICE-T、など、ヒップホップアーティストも語り手として登場。
あれっみんな逮捕歴あったの?いや違うか…語り手だけですよねそうですよね??

あっクインシージョーンズも出た!

中盤では、パブリックエネミーのチャックDが登場!うおおお懐かしい!西海岸のN.W.Aや2pacとは違う、ギャングスタラップじゃない、ちゃんとしたメッセージ曲を作っていた彼ら。まぁ西海岸の彼らも過激になっていくシーンに踊らされた感はありますが。
パブリックエネミーはDon't believe the hypeやFight the powerとか、立ち上がれブラザー!なメッセージ性の強い曲歌ってましたね。この映画では歪んだ司法制度、警察組織への対処を語ってる。

ある人の回顧では、ブラックパンサー党やネイションオブイスラムなどの団体の名前も。60's70'sを舞台にした映画観てる方にはご存知かと。

大好きだったヒップホップアーティスト達を久しぶりに見れたという、思いがけない偶然。


でも本題は。
実際に冤罪で投獄された方々の経験は恐ろしく悲しく、人生を奪われた事を想像すると、もし自分だったらと思うと…。
アメリカの警察、検察、刑務所の闇の部分が見れる。
恐ろしい、恐ろしい現実。
黒羊

黒羊