竜平

ゴーストライダーの竜平のレビュー・感想・評価

ゴーストライダー(2007年製作の映画)
3.0
バイクスタントマンの男「ジョニー・ブレイズ」が青年期にひょんなことから交わす悪魔の契約。それがキッカケとなって誕生する摩訶不思議ヒーローの話。アメコミ原作のヒーロー映画。

同じマーベル作品で言うところの『ヴェノム』のような、所謂ダークヒーローというのかな、一応正義は正義だけど、小さい悪にも結構容赦ない感じのやつ。個人的にまずビジュアルが完全に好み、かっちょいい。更に変身するときに魅せるニコラス・ケイジの狂人演技、これも楽しい、来るぞ感がなんともワクワクする。あとはアメコミヒーロー作品のお馴染みの流れ、これはもう方程式か何かなのかもしれないけど、例えば特殊能力を持ってしまったが故のヒロインとのすれ違いだとか、王道だけどもグッとくる。悪魔だ契約だってな設定、世界観にも他にはない奇抜さがあるし、かなりいい材料が揃ってると思う、揃ってるはずなのに、いやはやどーにも、上手く料理できてないという感じが否めない。そこらへん、なんか見てて変な歯痒さがあるのは俺だけなんだろうか。これはMCUの凄さをもう目の当たりにしてるからなのか、物足りなさを感じてならない。そして悲しいかな、肝心のバトルがなんとも盛り上がらない。テンポ感なのか、ゴーストライダーの技が乏しいからなのかなんなのか。あと個人的に思うのは、どーやったら倒せるのか、どーなれば勝ちなのかってのがよくわからないこのヒーロー映画のわるい典型とも言えるラストバトルの図もある。

総じて、前半のワクワクはいいものの、全体的に勿体ないなーという感想。ニコラス・ケイジとアメコミヒーローものってのはいい組み合わせだと思うんだけどねー。とにかくビジュアルにだけは男心をくすぐられての、まぁこのぐらいの点数。全然関係ないけど昔格闘ゲームで使ってた「ブラックハート」は今作のヴィランだったのか、ここにきて初めてそれを知る。
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