クドゥー

劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~のクドゥーのレビュー・感想・評価

5.0
「もっともっと、好きでいたい」

アニメ史上最高傑作「響け!ユーフォニアム2」と映画史上最高傑作「リズと青い鳥」、この二作品の続編という月まで届きそうなハードルに、シリーズの集大成という最高のかたちで応えてくれた。
北宇治よりも疾風で駆け抜ける青春の余白と余韻、届メロよりも本音で純粋なぶつかり合いの果てに、黄前久美子という少女は「頑張ればなにかあるって信じてる」象徴となってしまった。
輝く瞳の奥底にも悔し涙は見られない・・・それは頑張っている観客一人ひとりを祝福するエールなのだろうか、きっと誰もが誰かの特別に辿り着くために、まだまだ本作と向き合わなければならない。

鑑賞記録
2019.06.02
丸の内ピカデリー1舞台挨拶付き上映回
→リズとの相互リンクを期待し臨んだ二階席の宙、青春の疾風にあってその声を聞くことのない二人の世界は、なにものにも侵すことはできないと逆説的に示してくれた。

2019.07.05
立川シネマシティast極上音響上映
→原作小説の鋭利な表現力、その感情の顕現を映画に求める前人未到の上映は、音の出だしと消え方が素晴らしくノイジーな瞬間ですらもかけがえのない個性となる。

2019.07.06
イオンシネマ幕張新都心ULTIRA
→お預けを食らっていた超巨大フラット館上映は、鶴岡音響監督作品で特徴的な台詞が引っ張る音響に、劇伴と効果が自然に溶け込む絶妙なバランス。

2019.08.11
塚口サンサン劇場4静寂上映
→本来なら作品と観客の関係性で語られる映画で、京都アニクオリティに応えることを至上とする追悼上映に、彼女たちの人格を預かる矜持とどこまでも誠実であり続けた表現に涙が止まらない。

2019.08.28
EJアニメシアター新宿1
→再現性を疑ってしまう映像と音響が逆説的に作品のポテンシャルを引き出し、ただ面白いという事実がそこにある、人格は細部に宿るという真実を体験する。

2019.09.15
キネマ旬報シアター3音感上映
→油断してると置いていかれる超絶テンポの誓い、タイトルバックの時点でゴールド金賞を約束されたリズ、予想を遥かに超えてくる爆風の如き「Blast!」・・・眩しさを焼き付けたような映像美も素晴らしい。

2019.11.21
イオンシネマみなとみらい8
→目標に向けたストイックな日々、最高密度の映画的文脈において、会話の空気がセリフのニュアンスを超えてくる・・・煌く高音は青春の眩しさ、研ぎ澄まされたブラストサウンド。