劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~の作品情報・感想・評価 - 8ページ目

「劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」に投稿された感想・評価

とりん

とりんの感想・評価

4.0
2019年21本目(映画館10本目)

テレビアニメシリーズの劇場最新作
主人公の久美子たちが2年生になってから、吹奏楽コンクール全国大会金賞を目指すお話

学年が上がったことにより、新入生がたくさん入部してきて、登場人物が一気に増える。
100分ほどに収められているので、ストーリーの広がりはテレビシリーズほど出せないけれど、話の中心を久美子たちの低音パートにグッと絞り込み、この短い時間で密度濃くまとめれている。

昨年サイドストーリーとして公開された「リズと青い鳥」は、新学年となった3年生が描かれていたが、そこと時間軸では重なる部分は多々ある。
今回はメインストーリーであり、「リズと青い鳥」でオーボエやフルートが描かれてたのもあり、ほんとに他パートに関してはほとんど描かれない。

新入生との摩擦や自分が上手くなるためにどうすればいいか、気持ちの葛藤が良く描かれている。
久美子は中学の頃と違い、本気で全国を目指しているだけあり、あらゆる面での成長と自分の気持ちの押さえ込み、そういうところも上手く表現されていた。

やっているのは吹奏楽だけど、完全にスポ根である。
テレビアニメシリーズではうやむやになっていた恋愛面もしっかり描かれているのも良かった。

映画館で聴くコンクールの演奏シーンはやはり圧巻で、これだけでも映画館で観て良かった。
チネチッタのLIVE ZOUNDで観れたので余計にそう思えた。

テレビシリーズと比べてしまえば、ストーリーに物足りなさはあるけれど、最後はやはり感動してしまった。
フィナーレとタイトルについてるだけに、これで続編がないのかと鑑賞直後に思ったが、続編製作が先日発表された。大好きなシリーズなので、続編を楽しみに待ちたい。
始めからクライマックス!!!
うーーーわーーーーー!!!と彼女の代わりに叫びたい。

元吹奏楽部員としては、再現度が高すぎて毎度お腹が痛くなるこの作品。
今回も痛くなりましたわ。

ソロ楽器担当だったのでみぞれ先輩のソロはいろんな意味で震えました。あんたすげぇよ…こんだけの長さをコンクールで…すげぇよ…
それ以外もコンクールシーンはいつもながら圧巻。
これをやって大事故起こした中学顧問ほんとダメよ。これは無理よ。

後輩が絡んだ女子特有のめんどくさすぎるいざこざは、傍目からでもパーリーの心労が計り知れない。久美子みたいな人尊敬します。
高2でここまで客観的に自分を理解してる人なかなかいない。貴重。

テレビシリーズと『リズと青い鳥』を踏まえてのこの作品ですので、これは全て網羅してから臨まないと楽しめないです。

3年生の久美子も待ってるぞー!!
タナカ

タナカの感想・評価

4.0
面白いんだけど、やっぱ駆け足感は凄かったなー。もう少しじっくり観たい。テレビシリーズでやってもらいたいなー。
本音と建前。

モノローグとダイアローグ。

エモーションと音楽。

これぞユーフォニアムといった成分が、いままで通り、それ以上に詰まってた。
ユーフォ観るとだいたい泣いてしまう。


それぞれのキャラクターの体温を感じるような息遣い。相変わらず黄前ちゃん役の黒沢ともよさんの演技は胸をすく。特に返事「あい」「はい」「うん」とかちょっとした台詞がたまらない。
開始2分でもうこの映画好きになった、それくらい掴みはバツグン。
クセのある新入生が低音に入り、いい具合にドラマを生み出してくれる。掘り下げが足りないように見えたがアニメ続編が決定したとのことで、そちらで補完されるのでしょう。
新入生に対しての久美子の接し方には最初から観ている人からするとキャラクターの成長を随所に感じることができるし、麗奈との小突き合いが素晴らしくエモい。
肝心の演奏パートは圧巻のコマ割り&3Dと楽曲の表現力が相まって感動しかない。しかも前作での主題であったリズと青い鳥をフルで聴ける。のぞみぞですよ!のぞみぞ!聴き終わった後はもう涙を流すしかなかった。
ただ、やっぱりこの映画だけでは物足りなさ過ぎるので、続編決定してホントよかった。
公開終了間近だったけど見れて満足でした。ぜひ良音上映でもう一度見たい……。
DTAK

DTAKの感想・評価

4.0
【この熱量よ!眩しすぎて圧倒される!】

※以下、感想を言っている様で、
アニメ好きが単に感情をぶちまけてるだけの文になります。

TVの1期2期(2015年&2016年)はリアルタイムで鑑賞済み。

特に2期の情報量が濃厚に濃厚で。素晴らしい出来だったのは間違いないんだけど。
TV鑑賞当時、「当分はもうお腹いっぱいかな~」と思ってしまうくらい。
なので放映終了後、暫くこのシリーズと距離を置いていた。
(特に、初めにコンクール金賞を狙うというところに自分は「う~ん」という同調圧力を感じてモヤモヤしてしまった)

その点、特に1期OVAが素晴らしいの!
「コンクールに選ばれなかった生徒たちが裏で奮闘する話」。
あまりにも完成度が高すぎて、
「このライン超えるのは難しいなー、まして今後は映画かー」
となかなか、『ユーフォニアム』コンテンツに食指が動かなかったのです。

だが、
アニメについて熱量と文字数が多めに語るラジオにて
今回のユーフォ映画の特集をしているのを拝聴。
その熱量にあてられ、思わずチケットをGET。
新宿ピカデリーに向かう。
公開されてからすでに何週か経っているが、客足多め。
男性陣多め。

まずは、振り回されないかどうか心配だった。
自分のTV1期と2期の記憶も、微かな程度だし、
TV1クールとは違い、"主人公たちの1年間を映画一本で描き切ってしまう"らしいし。
原作(読んでないけど)かなり圧縮するし、カットされるからねーと。


結果としては心配無用、そして圧巻、圧倒的!
むしろ数年ぶりに見たから「あー!懐かしいな!」とほっこりする感じ。
『たまこラブストーリー』で見せた手腕、流石だな京アニ!と。


まず今回、
「新入生の後輩からみた部活」という新しい観点が加わったことで、
これまでのキャラクター達の関係性を全て覚えている必要がなかった。

そして、
数年ぶりに観た『ユーフォニアム』なのに、
一瞬でリアルタイムに見ていた時の頃の感覚を思い出させるのが凄い。

ちゃんと、「才能&努力」、「それが伴う&それでも伴わない結果」という裏テーマがすごく好きで。
どれだけ練習しても、今回、レギュラーに選ばれない人は選ばれない。(葉月とかね)
一方、満を持して3年生で同じユーフォの夏紀先輩が今回選ばれたのは、最高にグッと来た。

コンクール当日、大学生になった先輩たちが事前に会いに来てくれたところ。
それまで「先輩として」何とか対面保ってやってきたリボン先輩や久美子が、
<一瞬で後輩の顔に戻る>というところ、最高にエモイっす。

他にも
ダメ金という結果で、壁に泣き崩れるリボン先輩と、それを慰める夏紀先輩が一瞬映るところとか。
気丈に部長としてのスピーチをやりとげるリボン先輩とか最高です。
リボン先輩1期は本当に嫌いでごめんなさい。

コンクールの演奏自体も、2期5話以上に、かなりのボリュームで映像化されていた。
セリフはなくとも、みぞれとのぞみの演奏を見れただけで感傷的になる。
実際、映画館の隣の席で見ていた若い男の人が号泣していた。

彼女らをメインに置いたスピンオフ映画『リズと青い鳥』が、
熱量高めのアニメファンから「かなりの傑作」という話は聞いている。
いつかは鑑賞したい。

なにより、スマホで撮ったような画角の映像が時折でてくるのがフレッシュで印象的。
「あー、今の高校生ってこういうのやりそうだなぁ」と、
ガラケーの時に高校生だった自分としては遠い目をして思いをはせた。

このスマホ映像形式、
映画最後に「吹奏楽部部長の黄前久美子です」というところにかかってくるところにブワっと鳥肌が立った。

主人公が成長し、受け継がれたものを後輩に継承していく、という「部活もの」に自分は弱い。
『ちはやふる』の原作漫画などが特にそれ。

3年生編の映像化も決まったことだし、期待も高まるよ!
その前に『リズと青い鳥』、そしてTV1期、2期を見直すとしましょうか。
シリーズ中の一篇なので次に続くであろうシーンが本編だけで考えるとちょっと蛇足に感じたり、その後描かないんかいってなったりもするし、縦動画演出はよくわからないんだけど、総じて面白かった。
いわゆるアニメ声とは別次元の芝居がいいし、幼稚に見えない女子高生たちがカッコいい。ミッドポイントになる雨の中の芝居もよかった。
麗奈が自分にとっての音楽と人生の意味を語るシーン、背中から見せるのは上品。ちょっと泣いた。あるあるの集積なんだけど、決してそれだけに留まらないのはキャラクターたちの美意識が美しいからだ。魂のレベルが高い人たちの物語こそが、真に人を感動させる。
ばるさ

ばるさの感想・評価

3.2

このレビューはネタバレを含みます

背の高い後輩が好き
内容は後味スッキリでは無い
現実はそんな甘く無いよって事がわかる

演奏シーンは圧巻
もう少し上映時間取って良かったのではと思った駆け足感が勿体ない
二期で百合を疑ったけどこの映画で確信した完全に百合
所謂普通の男女恋愛始めようとしたけど結局百合百合してた
低音パートの新入部員たちが不穏すぎて面白かったしそこに上手く立ち回っていく久美子もよかった
リズと青い鳥はスルーしてしまっていたので早急に見ます
続編に期待したら三期が発表されたので笑顔になった
ろく

ろくの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます


テレビシリーズ1期、2期、リズと青い鳥も楽しく拝見してきたファンなのに、やっと本作を鑑賞。

原作はアニメシリーズ1期分のみしか読めてないので、基本憶測でものを言います←



まず本作、詰め込み感はどうしたって否めないのが残念なところだけど、それを補って余りある内容と演出、流石だなと。京アニさんかっけえっす。

久美子 3年生編の制作決定が発表されたあとの初見鑑賞だったので、「誓いのフィナーレ」と言いつつも、『これで終わりなんだよね…』という気持ちにはならずに鑑賞できたのも気持ちに余裕があって喪失感は少なめ。

でも、じゃあ何が「誓いのフィナーレ」なんだろうと思った時に感じたのが、冒頭とエンドロール明けの「響けユーフォニアム」の演奏。
久美子があすか先輩から受け取った曲から2年目が始まり、また3年目も始まるという描写は〝誓い〟だよなぁって。

まだ魔法のチケットのこともよく分からないし、回収してくれるんだろうか。あすか先輩の家か大学までのチケットなのかな。ユーフォの良いところっていろんな関係性を描いてるところで、あすか先輩との関係は麗奈とはまた違う種類に特別だから、また2人の絡みが見たいところ。

そしてなんと言っても本作は新1年生が主役だよね、さつきちゃんと求くん(やっぱり自然と名前呼びにしてしまう)は尺の都合上フューチャー少なめだったけど、、、久石奏ですよ!!!
いい感じに性格悪い!最高か!?ニヤニヤする性格の悪さ!良いね!←
でもそういう処世術にならざるを得なかったあの子に、また久美子が「でも奏ちゃんは頑張ってきたんでしょ」って言うところで泣いちゃう。認められたかったんだよね、きっと。
関西大会終わりの「やっぱり何にもならなかったじゃないですか…」からの「悔しくて死にそうです」が聞けてよかった。
久美子が言う〝私の始まり〟が中学最後の麗奈が言った「悔しくて死にそう」なら、奏ちゃんの始まりがここなんだろうなって。

美玲ちゃんも奏とは違う理由で自分を認めてもらえなかった過去があって、人間関係に不器用な自分と、器用なさつきちゃんどっちも腹ただしくて苦しかったんだけど、素直になって楽になって良かった。自分で勝手に壁作っちゃってるやつあるある。自分が思ってるほど、周りは気にしてなかったり、認めてくれてたりするねんな、、とくに北宇治の聖人集団低音パートとか良い人しかいないから大丈夫、うん。来年はぜひ葉月と吹いてほしい。


あと、新3年組のメイン4人が大好きなので、リズと青い鳥の演奏を劇場でじっくり聴けただけで1500円くらいの価値を感じた。みぞれと希美のソロパートのところでポロポロ泣いてまう。360度舐め回すようにみぞれ映してくるの狙ってるとしか笑

優子と夏紀の部長副部長組も最高に良き。みんなの前では「なにお通夜みたいな顔してんの?私達は最高の演奏をした!来年はもっと良くなる!」って鼓舞するところは頼れる部長だったけど、見えないところで泣き崩れるのもまた部長だったし、、それをやっぱりしっかりと支える夏紀っていう関係性が好き(はぁー…尺がもっと欲しかった)

夏紀と言えば、奏に「下手な先輩ほど罪な存在はない」とまで言い捨てられたのにハッピーアイスクリームするまで関係が修復あたり聖人過ぎでは??やっぱり人間が出木杉君だよ…


あ、あと秀一くんがめっちゃ報われててびっくりした!おめでとう秀一!←
いろいろ部活が終わるまでお預けになっちゃったけど、きっとふたりはうまく付き合っていくだろうし、ホント良かったね。

でも、私がゾクッとしたシーンは大吉山での「なんか吹いてよ」「いいよ」の空気感だった…やっぱりここふたりは紛うことなき〝特別〟なのは一貫して変わらないなー。ずっと音楽で繋がってて欲しい。

本作は原作読んでから取りこぼし回収にまた観たい。


でも黄前部長の3年生編はテレビシリーズでじっくり描いて欲しいな。映画1本は尺が足りな過ぎる、、お願い偉い人ッッ