ROY

あるカタストロフのROYのレビュー・感想・評価

あるカタストロフ(2008年製作の映画)
-
2008年のウィーン国際映画祭のためのトレーラーとして、オーストリアの100の映画館で上映された1分の映画。ウィーン国際映画祭は、10年がかりでゴダールを説得したという。

『ゴダールの映画史』同様の手法で、アーカイヴ・フッテージを編集してつくられた映画で、『戦艦ポチョムキン』の「オデッサ階段」のほか、兵士、戦車、戦闘機等のイメージ、そしてベルリンを舞台にしたサイレント映画『日曜の人々』(1930)のキスシーンが繋げられている。テニスのノイズや、ドイツ民謡『Dat du min Leevsten büst(最愛の人はあなた)』が読み上げられ、シューマンのピアノ曲『子供の情景』の冒頭が奏でられる。

劇中には、ゴダールによる字幕が4枚入る。Une catastrophe(あるカタストロフ)、C'est la première(それが最初)、Strophe d'un poème(ある詩の節)、D'amour(愛の)。
ROY

ROY