スマホを落としただけ……じゃなかった…。
怖いですねぇ〜
タイトル出るまでの約20分間とか、とっても身近な出来事ばかりで けっこうゾッとしました!
よくわからんサイトでクレカ情報入力してしまったり……全然ありえない話じゃなくてゾクゾクしてました!!
…………ですが
「スマホを落としただけなのに」というタイトルなのに……スマホを落とした"だけ"じゃないんですよ。
以前 ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフルにて、映画監督、脚本家、スプリクトドクターの三宅隆太さんによる、ホラー映画特集でも言っていましたが、
ホラー映画で襲われる人の原因を因果応報にしてはらない
という法則を、本作では思いっきりぶち壊してました。(本作はホラー映画ではないですが、同じようなことが言えるので例をあげました)
その特集でいうところの「主人公が赤いギターを背負ってたらダメなんですよ」をやってしまったんです。
観てる観客は「まぁ俺は赤いギター背負わねぇしな」と安心してしまうんです。
本作でのスマホを乗っ取られたことによって起こる事件の数々は、誰の身にも起きうることなのに、
主人公にあんな過去があったとなると、観てる人は「まぁ、私はそんな過去ないんでね…」となってしまうんですよね。
あとIT詳しい人 全員がああいう過去なのか!?と思われてしまうような余計なバックボーンとかね……。
セリフの言い回しも違和感がすごかったです。
普通 生きてる人間が独り言で「なんでログインできないのよ!」って言いますかね。
そりゃ可能性としてゼロじゃないにしても、「なんで!?」って言いませんか?
「アサミンのスマホにもアプリ 登録しとくよ」
「あ、じゃあお願い」(一語一句合ってるわけじゃありません)
って会話も、なんか説明口調といいますか、普段の会話っぽくないんですよね。
こういった説明っぽいセリフ回しが多いので、すぐその辺で起こってもおかしくない事態のはずが、どこか寓話性が生まれてしまうんじゃないかな〜と思ってしまいました。
1番ラストだって、それこそ「あなたにも起こり得ることですよー!!」と注意勧告するシーンのはずが、そこで出てくる人が今をときめくチョー人気若手俳優さんなので、やっぱり自分とは別世界だな〜ってなってしまいました。
クッソ細かいことですが、スマホの画面があとからはめ込んだんだろうな〜ってわかるくらい、指と画面のリンク度合いが低かったようにも思いました。
あと今どき あんなオーバーな悪役像ってのも……。
ネタバレしないように気をつけますが、実は過去にこんなことがありました!
ってシーンで、ちゃんと"声"を辻褄合うようにしてるのがすごい!!って思いました。