とーーこ

エリック・クラプトン~12小節の人生~のとーーこのレビュー・感想・評価

4.5
彼の楽曲はもちろん、ドラッグや愛息子の死などのエピソードも有名なので知ってはいたけれど、でもその程度で。この作品で彼の生い立ちから辿ってきて、彼の生み出す音楽は彼の人生から絞り出されたものなんだなということがよくわかりました。あと、初めからブルースに影響を受けてきたんだな、と。本当にルーツなんですね。彼のギターの音色が時にまるで泣いているように、脈打つように、まとわりつくように感じて、それが腑に落ちた気がします。
最後の方はもう泣いちゃったなぁ。『ライ麦畑の反逆児』でも思ったのですが、何より心にグッときたのは、あれだけ悩んでもがいて苦しんでも、それでも死なずに、生きて、音楽(創作)活動を続けたということ(クラプトンの場合は過去形ではないですが)。夭逝の天才にも心惹かれますが、生き続けるのもまた凄いことだと思うのです。

今回『サイドマン』から続けて鑑賞することができてより一層入り込めました。この2本を同期間に上映してくれた劇場さんに感謝!
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