クリーム

ビューティフル・ボーイのクリームのレビュー・感想・評価

ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)
3.9
ティモシー·シャラメなら観ておこうかと鑑賞。彼の美に絆されて1人でも多くの人がこの映画を観て、薬物依存の恐ろしさを再認識出来たら良いのではないかと思います。やや美化してる感じは、あるのですが、脳がどういう風に破壊されて行くのかとかクリスタルメスの恐ろしさとかを教えてくれます。又、薬物治療の難しさを訴えかけていて、親の無力さを感じると同時にそれでも助けになるのは、親の愛なのだと…。愛をもって接する事しか出来ないのだと。薬物依存と闘い続ける親子の物語。



ネタバレ↓



クリスタルメスをやったら、治る成功率は1桁。クリスタルメスは幸福感の強い薬物なのだそう。神経が破壊されるから幸福感が得られなくなり2倍、3倍の量を摂取してしまう。ちゃんと脳のMRIの写真で破壊された人の脳を見せてくれます。そして、失われた神経終末は再生可能だが2年かかると説明されていました。
最後に公衆トイレで薬物摂取して倒れるニック。どんなに突き放してもやはり最後は、親、父と母が駆けつける。
エンドロールでニックは、周りの強力な支援と家族の愛により8年もの間ドラッグを断ち続けていて、再生への過程は現在も続いているとの事。明かりが見えて良かったのだが、恐らく一生、薬物と闘う事になるのだろう。一度快楽を覚えた脳が、欲しがると言う。やはり、絶対手を出してはイケないと言うメッセージだと思います。
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