ブルームーン男爵

ビューティフル・ボーイのブルームーン男爵のレビュー・感想・評価

ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)
3.5
ノンフィクションのため劇的な展開はなく、主人公がまともで好青年だった過去と薬物に溺れていく現在のシーンが交錯しながら、淡々と主人公が薬物依存になり壊れていく様が描かれる。幸せだった家族は翻弄され、周囲の人も傷つけられる。母親が車で主人公を懸命に追うシーンには胸が締め付けられる。ラストに流れる家族の支えの大切さのメッセージはずっしりと響いてきた。

話題のティモシーシャラメが出ているので観たが、薬物の怖さの啓発映画みたいだった。日本だと薬物依存症は一般的ではないので、あまり感情移入できず。薬物が身近なアメリカらしい映画だった。俳優陣の演技は見事だったが、ストーリーの時系列が一部分かりにくい箇所があったのが難点。