飾らず、真摯に、きれいごと抜きで描く姿勢にとても好感を持ちました。
愛は挫かれ、一瞬見えた光明も幻と気づかされる絶望。
何度も何度も闇に引きずり戻される感覚に、映画には必ず終わりが訪れる、という甘い考えは簡単に打ち砕かれてしまいました。。
時間軸を混ぜながらも統制の取れた緻密な編集と、エモーショナルな選曲と、細い糸でかろうじて現世と繋がっているかのようなティモシー・シャラメの演技が絶品でした!
苦悩は断続的に、後悔は果てどなく、それでも愛情が降り注がれる限り、人生は素晴らしいと教えてくれるような映画です。