薬物依存の息子ニックとその父親デヴィッドの果てしない葛藤物語です。最初から最後まで、一時は薬を断とうとしますが、またすぐに手を出すという繰り返しで、まったく出口の見えない映画です。
父と息子、それぞれが書いた手記をベースにしていますので実話ものということです。
この映画であらためて「オーバー・ザ・ブルースカイ」を思い出したのですが、フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン監督の生涯のテーマは、一対一の個々が、それぞれに自分自身の葛藤を抱えつつ、果てしない、救いのない争いを繰り返す人間の性のようなものなのかもしれません。
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