にっきー

ビューティフル・ボーイのにっきーのレビュー・感想・評価

ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)
4.0
一言でまとめればティモシー・シャラメのPV映画

軽い気持ちで始めて抜け出せなくて、っていうドラッグものの鉄則だけど、直接的になにがどう「やばく」なるのかはそんなに描いてなくて、むしろ周りの人、この場合は親の立場や辛さに焦点が当たってるかんじ。

見ながら正直、もっと堕ちていくところが見たいと思っちゃったけど笑、逆に、こうやってドラッグに手が出せて大なり小なりまずい経験が当たり前にできちゃう環境にいる人からしたら、そんな描写はいらないのかもとも思ってぞっとした。

とはいえ全体に映像が美しいから、悲惨な世界を描きつつさらっと見られる。とりわけひとりで運転するシャラメの横顔に陽が当たってる場面はあれだけで賞とれちゃうでしょ笑

青年ドラッグ映画としてはディカプリオのバスケットボール。。に勝るものはないなあっていう感想だけど、いまのシャラメをしっかり映像で残しておくのは大変重要なことだと思うので、ありがたいキャスティング。

ベニスに死すのビョルンくんみたいな、この世離れした美しさがあるよね。あまりにも線が細くて、彫刻みたいなお顔で笑、その儚さは絶対今しか撮れないものだから、ありがたく拝ませていただきました😛

なんかシャラメくん特別推しなわけでもないのにめっちゃ語っちゃった笑
にっきー

にっきー