薬物依存の問題はよく当事者の苦悩ばかりがクローズアップされるが、実はその家族や周囲の人間の苦しみもそれと同じか、それ以上に大きいものなのだろう。
(もちろん当事者も辛いのだろうが…)
薬物中毒者の周囲の人間の視点から描いてるだけあって、薬物の恐ろしさ、もし自分の家族(両親・兄弟)が中毒者になってしまったら、私はきちんと向き合って戦えるのだろうかと思うと、不安になる…。
実話だからこそ、薬物依存のエピソードがリアルで、アメリカの更生施設のユルユルっぷりには少し呆れた。
薬物の過剰摂取による死亡や薬物依存から逃れるために自殺に追い込まれるケースを考えると、ある意味、薬物売買という犯罪は、「殺人」と同等に思える。
