トムトム

The Witch/魔女のトムトムのレビュー・感想・評価

The Witch/魔女(2018年製作の映画)
4.0
監督「仮面ライダー」好きなんやろな〜。

という冗談はさておき、「新しき世界」「楽園の夜」のパク・フンジョン監督のバイオレンス作品です。

人体改造により超常の能力を得た少女の復讐譚です。
「ニキータ」などの女暗殺者モノや抜け忍モノの系統ですが個人的には「N IGHT HEAD」を思い出しました。

冗談めかして言いましたが1番想起するのは「仮面ライダー」をはじめとする石ノ森章太郎テイストでしたね。
悪の組織に人体改造されて逃げ出す主人公、そして自らを作った者や自らと同じ境遇の者を倒していく親殺し兄弟殺しのモチーフが強かったです。

パク・フンジョン監督はエクストリームで鮮烈な暴力描写のヤクザものが得意なVシネ時代の三池崇史監督みたいな監督だと思っていたので、こういうジャンルでビックリしました。

三池崇史監督の「仮面ライダー」と聞くとメチャメチャ地雷臭がしますが……

アクションやバイオレンス描写は流石です。

主人公ジュヤンを演じたパク・ダミは素晴らしかったです。
いまは「梨泰院クラス」の方で有名ですがツラ構えがイイです。

ジュヤンと同じ境遇の超人兵士達も良かったです。もうちょっと活躍が見たかったですね。

その中でも輝いていたのは第一世代の改造兵士で能力は及ばないものの怪物達を狩ろうとするパク・ヒスンです。
彼を主人公にしても面白かったのではないでしょうか。「サイボーグ009」みたいで。

こういうジャンルをこのクオリティで作れる韓国映画界はやはり充実しています。
邦画だったら「ストレイヤーズクロニクル」みたいになっちゃいますし……

思いっきり続編への引きで終わったので早く次回作が見たいです。

次はライダーvsライダーですかね。
トムトム

トムトム