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The Witch/魔女のkazu1961のレビュー・感想・評価

The Witch/魔女(2018年製作の映画)
4.3
▪️Title :「The Witch 魔女」
Original Title :「The Witch: Part 1 - The Subversion」
▪️Release Date:2018/11/03
▪️Production Country:韓国
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2019-253
▪️My Review
いやぁ、めちゃくちゃ面白い!!ほんと、度肝を抜かれました。改めて韓国産バイオレンスアクションの底力を見せつけられた気分ですね!!監督は私の好きな作品『新しき世界』を手がけているパク・フンジョンで、“最強アサシン”として生み出された少女・ジャユンの想像を絶する戦いを描いています。
とにかく、前半と1時間7分を経てからのアサシンとして覚醒してからは主役であるジャユンそして、物語りが全く別物になってしまうのが見ものです!!
前半は、ジャユンはどこにでもいそうな“平凡な女子高生”として描かれています。そのくだりだけで作品の前半部が淡々と過ぎていきますが、友人も泊まりにきていた夜に武装チームが来襲したことでムードは一転。追い詰められたジャユンは何かのスイッチが入ったように頭に突きつけられた銃で素早く反撃に出ると、武装チームを“瞬殺”してしまいます。ジャユンという本来のキャラクター性が瞬間的に爆発するこのシーンは鳥肌ものです。
そして、戦闘シーンも最後!!青年クィ・ゴンジャとの戦いです。『新感染 ファイナル・エクスプレス』での好演が記憶に新しいチェ・ウシク演じるゴンジャも、ジャユンと同じアサシンとしての使命を背負っており、ラストバトルはそんな“能力者”同士の激突が描かれるのでその熱量は半端なく、VFXまで駆使した圧巻の異能バトルがこれでもかと展開される様は興奮度が凄まじいですね!!
さらに脚本の妙味!!実は脚本の妙は既にこの前半パートから現れています。彼女が中盤で覚醒するのが作品の転換点のように思えますが、作品に巧妙に仕込まれた伏線は前半でこそ静かに息づいており、後半で初めて“それ”が明かされたとき本当の意味で驚愕しました!!
ジャユン演じたキム・ダミの演技がまた素晴らしいです。
繰り返しになりますが、本作は前半で描かれる普通の女の子としてのジャユンと、覚醒後のジャユンという真逆をいく二面性が物語のポイントになだています。前半のジャユンは片田舎にいそうな平凡な女子高生としてのオーラがすごいですし、覚醒後のジャユンといえば余裕の表情すら浮かべながら敵を血祭りにあげていて、戦闘を楽しんでいるような、格の違いを見せつけ痛めつけることを満喫しているような雰囲気すら漂わせている演技は驚嘆に値しますね。
とにかく早く続編が観たい、そんなとても面白い作品です!!

▪️Overview
「新しき世界」のパク・フンジョン監督が最強アサシン少女の戦いを描き、韓国で大ヒットを記録したバイオレンスアクション。ある特殊な施設で育てられ、8歳の時に逃げ出したジャユン。記憶を失った彼女は、助けてくれた酪農家の娘として暮らすことに。それから10数年後。頭に異変を感じるようになったジャユンは、その手術費用と経済状況の厳しい養父母のため、賞金目当てでオーディションを受けることを決意。しかしテレビ番組であるマジックを披露したことから、謎の男たちに追われる身となってしまう。出演は「嘆きのピエタ」のチョ・ミンス、「サスペクト 哀しき容疑者」のパク・ヒスン、「新感染 ファイナル・エクスプレス」のチェ・ウシク。「のむコレ2018」(18年11月3日~、東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋)上映作品。
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