おなべ

愛がなんだのおなべのレビュー・感想・評価

愛がなんだ(2018年製作の映画)
3.5
◉友達でも恋人でも無い都合の良い関係。どんなに蔑ろにされても、一緒にいるだけで満足してしまう深すぎる恋愛感情。自分の全てを捧げても好きな人の為なら構わないという姿勢に本物の愛の形を垣間見て、恋愛観について考えるいいきっかけになった…というのは建前で、正直“まもちゃん”とかいう勘違いイカれサイコ野郎に終始ムカついた。ついでを言うと葉子にも中原君にも主人公のテルコにも全く感情移入出来なかった(逆に感情移入し過ぎてたのかもしれない…)。

◉《今泉力哉》監督、ここへきて立て続けに良作映画を量産してる辺り、監督としての力量が窺える。本作もまた、そこら辺のキラキラ映画とは違い、現代の若者の生活と恋愛をそのまま切り取ったようなリアリティに富んだ作品で、一つ一つの会話のやり取りがとても繊細だった。

◉雑魚キャラの自分が言うのもなんだけど、何故この世の女性達はダメンズを好きになるのか理解出来ない。逆もまた然り。ただ、自分が知らないだけで、こういった恋愛関係は当たり前の時代なのかもしれない。新しい時代の新しい恋愛の価値観はこうも変わってきているのか…。

◉結局のところ一番悪いのはクズ男共だし、女性を蔑ろにするイカれ男はスウェーデンの夏至祭にでも参加させて生贄になればいい。また、例えどんな理由であっても女性に手をあげたり暴言を吐くような男は、全員まとめて生殖器を切り落としてプレデターの餌になればいいとも思ってる。

















【以下ネタバレ含む】














◉つまり、一番の悪党は本作の主人公のような一途で純粋なテルコじゃなくて、その気持ちを踏み躙るような勘違いイカれサイコ男のまもちゃんなのだ!なーにが「ちゃんとしよう」じゃ‼︎ どの口が○%#¥&□%…。
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