テト

愛がなんだのテトのネタバレレビュー・内容・結末

愛がなんだ(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ほぼ全員逃げてる映画

相手のためなんて大義名分を掲げるか掲げないかの違いで自分のことしか考えてない。
自分軸で生きることと、自分勝手に生きることは違うのに、特に葉子はそれを履き違えている気がしてすごく嫌だった。
まもちゃんのおばか!!具合にはやきもきするけど、本当に何にも考えてないだけで、そんな田中の純粋(だから気まぐれに心から優しくできる)なんだかおばかなんだかなりにもぶつかってくれた、のに結局てるちゃんは自分のために逃げた。

好きな人が自分に関心がないことをヒリヒリ感じながら行きたくもない飲み会に、好きな人がいるから、という理由だけで参加してたころの気持ちだったり、
「山田さんのそういうところ苦手」わかってる、全部あなたのためなんだよ察して、勝手な先読みと自己完結、自分も結局自分のことしか見てなくて、相手を見る余裕すらないジタバタしてる自分に嫌気がさす(てるちゃんはそんな風には思わないかもしれないけれど)気持ちだったり、過去のぐちゃぐちゃした自分をつい重ねちゃった。

冒頭の「好きな人以外どうでも良くなっちゃう」に対する同僚の「自分のことも?」がすごく大事な一言な気がする。一番大事なことは、自分が自分のこと大事にすることで、まもちゃんみたいな男の人はこれからもずっと変わらないだろうし、それがダメなことじゃないからもう見切るしかない。ダメな女はダメな男を助長する。まずは自分がダメから脱却しないことには欲しい幸せは手に入らない。自分ファーストを忘れず、人には優しく生きたい。
テト

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