このレビューはネタバレを含みます
猫派→振り回すタイプの人
犬派→振り回されるタイプの人
一番グッと来たのは、ナカハラが葉子さんを諦めると、テルコに言うシーン。
コンビニの駐車場。
猫派同士のテルコとナカハラだが、葉子の事が好き過ぎて…大好き過ぎて辛くなって限界になってしまったと言うナカハラは…愛おしかった。
猫派の人間には共感できないが、彼の想いは痛い程わかる。人を好きになって、いつしか自分よりその人が大切で、だけど片想いな辛さが切々と伝わった。
そんなナカハラをきっかけに、テルコの中でも何かが動き出す。
葉子に「あんたひどいよ、優しくないよ!」って喧嘩しに行ったり、
大好きなマモちゃんが優しくし始めたかと思ったら、「もう会うの辞めよ。」とか言い出した時の、
「え?マモちゃんて自惚れ?私がいつまでもマモちゃんの事好きなわけないじゃん!」という全力の嘘。
テルコの、大芝居っ!!!
その後のマモちゃんの「え?…あ、そうだよね。うわ、俺超恥ずかしいじゃん。なんだぁ、ホッとしたわぁー」みたいな大アホ発言。
痛い痛い痛い…あーーー心がーーー。
マモちゃんをぶん殴りたくて仕方ない。
だけど…もう、何があってもテルコはマモちゃんが一番なのよ。
テルコの人生とは、マモちゃんなのよね。
ずっとそのスタンスで、物語の中で色んな事が起きて、
最終的に、テルコの人生は、マモちゃんっ!!て答えが固まりました!!
ていうか、マモちゃんになりました。なってみました。象の飼育員。て結末。
清々しいよ。
自分自身も少し前まで、二、三年前マモちゃんみたいな生き方だったから…反省した。
こいつ…大くそ野郎だ。って。
優しくしましょう。大切な人には。