恋愛をロマンティックに魅せず、もっと地に足のついた雰囲気と男女の価値観から一歩引いた人間の善意を問う映画で色んな意味でビックリした作品です。
てか大学生の時に付き合っていた時のぐだぐだ感とその居心地の謎の良さを映画で味わえるとは思わなかった(笑)
もともと邦画の恋愛ものがあまり好きではなくて、恋愛をドラマティックに魅せたり美男美女のやり取りに対して共感がし辛いので少し避けていたジャンルです。この映画でも若干、美男美女のやり取りに加えてイケメンじゃないから～という下りがどうしても好きにはなれなかったです。
でも、恋愛の部分は共感が持てる部分が多い上に寓話性とユーモアが効いた作りで好きです！特にテルコの面接のシーンや前半の着信に対する反応は面白くて可愛かった(笑) それ以外にも好き故の依存とそれが冷めた時の反応も分かりすぎて辛かったり…色んなトーンを魅せるところも良かったです。
あと映画に散りばめられた善意の行為をする側とされる側の主張と行き違いをクッキリ映していて、価値観の相違を魅せるドン・ジョンのようなメッセージ性も良かったかな。恋愛映画をよく見る方もそうでない方にもオススメできる作品だと思います！
主演の岸井ゆきのちゃんも可愛くて恋愛に盲目的なエッジの効いた演技も良かったね～。
あー幸せになりたいっすね(泣)
