ぼー

愛がなんだのぼーのネタバレレビュー・内容・結末

愛がなんだ(2018年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます


好きな人が笑ってれば、それでいい。
その笑顔があれば、なんだっていい。
「自分」はどうだっていい。
好きになってごめんなさい。

すみれさんの「仲原くん。アスパラあったよ。」で映画館が笑顔に包まれました。そんなすみれさんの性格がとっても好きです。心にある言葉を真っ直ぐ誰かに届けられる。私もそんなふうになりたいな。

マモちゃんはだんだん人間になって行った気がします。ピーマンの肉ずめ。マモちゃんの必殺技、追いケチャップ。あのシーンだいすき。

仲原くんの撮る写真が好き。好きなんて言葉で片付けたらダメなんだと思うけど、それでも好きでしか表せないものだった。
葉子に自分の写真を見せられて良かったね。
葉子は振り向かない。いくら好きと願っても。仲原くんはそれを知ってなお、幸せを願って葉子のそばに居た。
あの自分の写真をみて葉子はやっと気づいたはず。
お願いします、仲原くんを幸せにしてあげてください。

一つ一つのシーンが余韻に溺れてた気がしてならない。ずーっと呼吸してる感じ。シーンが切り替わってもなお、呼吸音がしてた。
カメラで切り取るシーンがとても独特だったなーという印象でした。机にへばりついた醤油の跡だったり、象。であったり。

結局愛ってなんだ。好きってなんだ。

好きな人の好きな人になれたらいいのに。
物語はそんな単純にできてない。

優しいが取り巻くその心は、
好きとごちゃ混ぜになって苦しくなる。

みんなそうなんだ。
好きな人と幸せになりたい。
毎日なにかにしがみつきながらも
生きていくしかないこの世の中でも
大切な人さえ居ればいい
そんな透明な心を、
どんな形でもいいから包んで欲しい。
あなた色に染めて欲しい。

笑顔がこぼれる表情も
好きな人に誘われて照れる表情も
真剣にぶつかりあってる表情も
誰かのそばにいたいと願うその表情も
全部全部愛おしい。

愛がなんだっていうんだ
うっせぇばーか

結局答えは何もわからなかった
だけど、なぜだかスッキリした
愛という海に溺れてました
なんだか不思議な愛おしい時間をありがとう
ぼー

ぼー