みかぽん

愛がなんだのみかぽんのレビュー・感想・評価

愛がなんだ(2018年製作の映画)
3.1
角田光代は個人の領域にずんずん踏み込んで来る人間を描くのが上手く、その狂気はいつも自分の想像を越えている。なので、その怖いもの見たさもあって読むのが大好きだ。
で、この作品は、誰もが両想いになれないお話(まぁ何処の両想いカップルも、結局はどっちかの想いの方が強く、究極はそっち側の片思いなのでしょうが)。
求められれば過剰に応え、そこでアドレナリンとエンドルフィンを放出し、邪険にされて凹んだ隙間を再びそれらで埋められる機会を伺い待つ。
はっきりしてるのは、これらと共にその辺りが生きる原動力というか、日々のモチベーションに自動変換なので、分かっちゃいるけど止められない中毒状態というか。。
いずれとしても、原作は越えられていない感じ。
だって展開上の説明と誘導が気になって、個人としての(鑑賞者側の)余白が与えてもらえず、何というか、テルちゃん的演出にお腹がいっぱいなんですもん。なので、マモちゃんよろしく、ちょっと気持ちが萎えました⤵︎
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