さ

愛がなんだのさのレビュー・感想・評価

愛がなんだ(2018年製作の映画)
4.8
映画館で一つ前の上映が終わって出てきた人たちの鬱々とした表情の多いこと多いこと。観る前からこの映画のもつ恐ろしさを目の当たりにして、ジェットコースターに乗る前のようなソワソワした感情で席に着いたわたしと友達でした。
こんな怖い映画あるか?ホラーよりこわい!居酒屋を出たら日が昇ってた時のなんか気まずい会話の間とか泣きそうな痛々しい表情で幸せになりたいっていうところとか、もうそこにはスクリーンなんてなくて、見てはいけないものを覗き見してしまっているような後ろめたさ、目をつむりたいけど怖いもの見たさで目を開けちゃう、そんなリアルさがずっと続いててとにかくしんどかった…。
はたから見たらその姿は滑稽だし恋してる相手もサイテーだし何がいいんだよそんな奴って言えるのに、いざ自分のことになるとそんな相手にも自分にも甘くて許しちゃってダサくなる。その両面を容赦なく見せられるから、みんなどこかしらに共感して、過去の苦い記憶を思い出して、今後が不安になって考え直したりして、結果鬱々とした表情で映画館を出ることになります。そんな映画でした。まじで愛ってなんだよ、そんなこと考えさせるな!!!みんなバカ!!!ビール飲もうぜ!!!以上です。
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