おはる

愛がなんだのおはるのレビュー・感想・評価

愛がなんだ(2018年製作の映画)
3.9
「幸せになりたいっすね…」
愛がなんだ!っていうか愛ってなんだ?みたいなお話。

馬鹿なのかあるいは頭がいいのか、とにかく人の気持ちを散々弄ぶゲスの極みなマモちゃんを終始ぶん殴りたくなるし、そんなマモちゃんを好きという気持ちが自分の全てで挙げ句の果てには「マモちゃんになりたい」とか抜かすほど執着するテルコもどうかしてるし。愛の形は様々とは言うけれど、とりわけ最後のテルコの選択は一ミリも共感できないし流石に怖えよと思いました。
ていうかデートして一緒にご飯作って食べて一緒に風呂に入ってあまつさえセックスまでして付き合ってないってどういうことなの?こんな関係が今のスタンダードなの?ってことが個人的に一番びっくりしましたがね。まあリア充な人生を謳歌する人々にはよくある話なのでしょうか。

そんな諸々の中でも唯一いいなと思えたのが仲原くん。相手の幸せを願うあまりにあえて好きでいることをやめるなんて健気過ぎる。そんな彼に対し自分も同じようなことを散々繰り返してきた上、なんなら今も同じような状況にあるからか他人事とはもはや思えず、俺たちもそろそろ幸せになりたいってかなっていいっすよね…なんて画面の向こうの彼に話しかけてしまう自分がいましたとさ。
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