愛がなんだ…。
そう、これはホラー映画だ。
しかも後からじんわりとくるやつ。
最近、邦画を観ること自体少なく、しかもこれ普段なら自ら選ばないであろうジャンル。
それでも、
何かね…凄く良かった。
きっと、好きなんですよね、こういう結局は誰も悪くはないってのが。
どうしようもないのだけれど人間味があって。
正論は横に置いといて…
正解がないからこそ、それぞれが自分の人生を自由に生きれば良いのだ!…っていうそんな映画。
主人公を含め、登場人物それぞれがしっかりとキャラだちしつつも心が流動的な変化をみせるので、ありそうで無さそうなこと全てが凄く リアル に感じる作品でした。
この映画を観て救われる人がいるといいます。
今泉力哉監督曰く、そんな人達を肯定してあげたい。そして、そんな映画をこれからも作っていきたい…と。
そんな心意気も含め、とても良き映画だなと思いました。常軌を逸してますけど…ね^^;
〜以下、別の作品の話になります。しかも長駄文なので割愛下さい笑〜
最近、何かと多忙で全く時間が取れなかったのですが、どうしても、どうしても観たい作品があり昨日、地元で行われた映画祭に足を運びました。
どうしても観たかった作品…それは片桐はいりさんの『もぎりさん』(全6話)上映時間は16分。これは東京・キネカ大森の先付け映画として、本編上映前に劇場で流されているショートムービーらしい。
『かもめ食堂』以来、少しだけ気になる片桐さんの先付けショートムービーなんて田舎で暮らしているかぎり観ることなどできやせぬ。(You Tubeで1話だけは観れるけど…^^;)
なのに、それを無料で一挙上映するという奇跡の大盤振る舞いが今年の映画祭で行われると聞き、無理やり時間を調整して、いざ劇場ヘ。
田辺 弁慶映画祭とは…
新人映画監督作品のコンペティションがメインの映画祭。
今年は9本の作品が入選作品として小ホールにて上映され、各賞が選出される。それと同時に大ホールでは招待作品として劇場公開されている作品が今年は8本上映される(監督さんや役者さんのトークショーなどがあったり)という13回目を数える、新人監督の登竜門的な田舎の映画祭である。
上映10分前ギリギリ到着したのが、コンペが行われている小ホール。
この日小ホールで最後に上映されるのが『もぎりさん』なのだが、この直前に上映されていたコンペ作品のディスカッションで場内は白熱している。
そう、この映画祭。コンペ作品上映終了後、監督、出演者が登壇し観客とのディスカッションが行われるという珍しい形式の映画祭なのだ。
自分も噂は小耳に挟んではいましたが、何せ現場を見るのは今回が初めて。凄く凄〜く興味深いやり取りが時間いっぱいまで続き、一気にこの映画祭に対する興味が湧く自分。←これまでは招待作品専門^^;笑
例えば「深夜のコンビニ店員という設定でもよかったのに、どうして風俗嬢を選択したのか?」なんていう質問が、目の前に立つ監督に飛ぶ…これって斬新で凄く面白くないですか?笑
最近邦画を観る機会があまりない自分ではありますが、来年はコンペ作品も観てみたく思いました。
そして…いよいよ『もぎりさん』の上映。なんと言っても6話16分ですからね。始まってしまえばあっという間に終わっちゃいます。いやいや、来て良かった、観れて良かった〜!
正直、それに尽きます^ ^
コンペ作品で場内は完全に温まってますからねぇ。笑い屋いる??ってくらい、あちらこちらで大爆笑。これってきっと、ひとりでは得られなかった観心地です^ ^
そのままこの感情を持ち帰ろうと劇場を飛び出したものの…やはり、正味16分の映画鑑賞では惹かれてしまう後ろ髪…^^;
30分後、大ホールで上映される『愛がなんだ』って作品を結局観て帰ることにした次第です。(この作品の今泉監督も過去弁慶映画祭のコンペで受賞歴があるらしい)
事前情報のない邦画をじっくりと鑑賞したのもかなり久しぶりで『もぎりさん』からの『愛がなんだ』は個人的には大満足でした^ ^
来年、願わくば!『もぎりさんseason2』の上映を是非お願いしたい…m(_ _)m笑
※『もぎりさん』のレビュー代わりの長文な駄文に最後までお付き合い頂き、感謝です!