RAY

愛がなんだのRAYのレビュー・感想・評価

愛がなんだ(2018年製作の映画)
3.8
公開当時からずっと観たかった作品。
劇場公開には間に合わなかったけれど、やっと観ることが出来ました。


とても面白かった。
だけど、僕が想像していた内容とは違っていました。良い意味で。

この映画は、“愛がなんだ”と言いながら、愛を教えてくれる作品です。
それがこの映画を観終えた後の一番の感想。
あらためて、人を好きになるということについて考える機会になりました。


主要な登場人物は、テルちゃん、マモちゃん、葉子、ナカニシの4人。
それこそ、最初はこの4人の誰かに自分を重ねたりするのかなぁなんて思っていました。
だけど結局、全員の気持ちが理解できた。
重ねるのではなく、分かったんです。

この映画にはこの映画の中の人間関係や構図があります。
だけど、好きのかたちはその時々によって、かたちを変えます。多分。少なくとも僕はそうです。
好きになることもあれば、好きだと言われることもある。
好きで好きでたまらないこともあれば、割と落ち着いていることだってある。
だから、自分がテルちゃんのこともあれば、マモちゃんのこともあるし、葉子やナカニシのことだってある。

テルちゃんは、「好きってなに」と言ったけれど、僕にはその言葉が答えのように思えて仕方がありませんでした。
普段自分の為には絶対にしないようなことをしてみたり、自分の知らない自分が見えたり。
自分のその想いが報われるかどうかは別にして、ただその瞬間を過ごすことが出来たり、一時のかたちでも幸せだと思えたりもする。


この映画は、本当に絶妙に、色んなかたちを映画にしていると思います。

好きだからそのかたちになれる。
そして、「幸せになりたいっすね」と思える日がいつかやってくるんだと思います。

“好き”って時々面倒くさいけれど、やっぱり良いものだなぁと言う気持ちになりました。


僕みたいなおじさんでもこんな気持ちになって、こんな面倒くさい気持ちを文章にしたいと思えてしまう様な、不思議な、良い映画ですよ。