どーもキューブ

愛がなんだのどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

愛がなんだ(2018年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

テルちゃん、まもちゃんの愛ってなんだよ!監督は今泉力哉


原作角田光代。
脚本澤井香織。
脚本監督今泉力哉。



2019年どうしても見たかった日本映画だった。シネコンでかかって、シネウインドで上映してたが、みのがした。


監督は「サッドティー」の今泉監督、初鑑賞。「たまの映画」の監督だったんだあ。調べてびっくり。

上映からツイッターでの賛否。
主演は成田君と朝ドラ「まんぷく」の脇役の女の子だった。 

おんぶするされる2人。予告は見ていた。どうやら実らぬ恋系なのか?原作は角田光代。
新作2泊3日レンタルしてきた。



コンビニのシーン、鐘を聴くシーンだけでも見れて良かった、と思った。素晴らしい時間が切り取られてます。

なるほどお~!さながらまもちゃんとテルコの恋バナ。そこに友達のつかず離れず恋バナプラスのような展開。

とにかくキャストがまず良かった。見ていて皆まもちゃん、テルコに感情を入れていく。もしくわはねつける、拒否る、なんだよこいつらとののしる仕組み。

テルコことヒロイン岩井ゆきのさんがと~ってよかった。冒頭クレジットが出るまで、素晴らしいひとネタのような展開なのだが、その時の表情が実に良かった。あの顔を見て安心した。が、はたしてどうなって行くの?と不安もその後15分ほど感じた。

一方、いきなり「むかつき」まもちゃん男子を演じた成田凌。

私もさすがに
「かっこ良くないし、、、」で
「え~それ!謙遜から、ありえねえ~」

と突っ込む。どんだけ評価高えんだよ~と成田君の自己評価に突っ込み!


そんな2人のつかず離れず、利用する利用される
こいよ今から
作れよ飯(つくりたいんだろつくらせてやるよが裏に)
飲み会こいよ(どうせヒマだろ)
つけあがる
おもいあがる
ふりかえらず
ひっかける
やったら終わり
仕事に口だすなめんどくせ
等々のあるある感性透き通る。

ズルズルべったり
恋してるの恋迷惑かけてるの
話がゆっくりと進行。

中盤話は、この方がグイグイと引っ張り、置きにくる江口のりこさん!必見。

このナリからわからせる素晴らしい風貌、発言、突っ込み!2人の関係性のかなめ。

江口さんの

「〇〇〇つくろう」

は名言。これ言わなくても女性やりますよね。掃除したり片付けはじめたり、食事したり。ぶっちゃけ!なんで江口みたいな人にまもちゃん恋するんよ!と身も蓋もない事がよぎるのだが、まああるでしょそういう事を想わせる素晴らしいキャラクター。江口さんはタナダユキ監督の主演映画「月とチェリー」で拝見。

そして
テルコ友達の深川麻衣の呼び捨て具合必見。あの呼び捨てで一発でわかる。そしてツンツンデレ無しの素晴らしさ。調べたら元乃木坂さん、アイドル出身だったんでびっくり!!,

そしてその連れで、利用される方の若葉竜也。素晴らしいたたずまいのふがいなさ。彼の一言は、あまりにもあり得ない酔いの吐き出しだが、2回も言うがとても良かった。彼だから良かった。

岩井ゆきののダラダラしつつもひとえにしつこに、期待しながらも、まもちゃんについて行く姿が本作の肝だと思う。そこに誰かを見てまわりの反応をする誰かを見て愛ってなんなん?考える映画。こんなん!愛になってないやろの経験豊富意見も含めすくう映画。

今泉監督が間違いないオマージュしたと思われるのが、ウディ・アレン監督だ。

小さい頃のテルコに岩井ゆきの小学校の教室に座り手を挙げ意見するシーンがある。あれは間違いなくウディ・アレン監督「アニーホール」の主人公ウディ演じるアルビシンガーのシーンとそっくり。こちらはしかもしつこく辛辣批判。

この度々主人公の子供時代が今を戒めるのが面白かった。ていうか素晴らしい映画的オマージュ愛。こういうのが出来る事が素晴らしい才能、今泉監督と思いました。

テルコのラストもマジになってそうなんで良い意味裏切らあってびっくりした。

あとお気に入り女優、片岡礼子さんがあまりにもリアリティある湯の女を演じていて良かった。片岡さんは、私のオールタイム邦画「カミカゼタクシー」出演の素晴らしい女優さんだす!

そんなんで愛ってなんでしょう?
まもちゃん、テルちゃんから考えれた2019の小品ながら良かった作品でした。

愛って、恋って、男女が共に歩けば必ずつきまとう友達なんじゃないでしょうかね(奇麗ととのい)



さて
今泉監督のまもちゃん、テルちゃんの愛って恋ってなんだ?

2019の外せない日本映画だと思いました!ぜひ!

追伸
2019の日本映画ベストテンにランクインしました!まもちゃん!
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