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みとりしのmakoのレビュー・感想・評価

みとりし(2018年製作の映画)
4.1
看取り士という職業があることを初めて知りました。
本作は、一般社団法人「日本看取り士会」の代表理事を務める柴田久美子さんの経験を原案し、主演も務める榎木孝明さんが企画から携わり映画化されたそうです。

病気など治療しても治る見込みがないときに、1日でも長く生きるために延命治療をするのか、住み慣れた家に帰り穏やかに最期を迎えたいのか。
看取り士は、住み慣れた我が家、あるいは患者本人が希望する形に添って温かい死を迎えられるように、患者の親族をサポートしながら心に寄り添いつつ見届けること。

新人の高村みのりは岡山県高梁市に赴任し、ベテランの看取り士・柴に教わりながら様々な人たちの死と向き合う。
そして3人の子を持つ患者との出会いにより、自分の過去のある死とも向き合えるようになる。

こういう映画は泣けますね😢でもわざと泣かせようとしてないと思います。
盛り上がる音楽などはなく、自然な感じで最期を看取る、患者の家族や看取り士の姿に泣けました。
特に3人の子を持つ母のエピソードで涙腺崩壊。涙だけじゃなく声も出そうになりました。映画館だったから声を出さなかったけど家で観てたら声が出てたかもしれません。

看取り士という存在を知ることができてよかったです。そして、私もこんな最期を迎えられたらと思いました。
いい映画でした。


劇場鑑賞 #120
2019 #175
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