bluemercenary

銃のbluemercenaryのレビュー・感想・評価

(2018年製作の映画)
4.3
雨の降る夜の河川敷。
そこで西川トオルが発見したのは死体と傍らに落ちていた銃だった。
銃を持ち帰ったトオルは、その日から経験した事のない感情を味わう事になる。
瀕死のノラ猫を銃でとどめを刺して数日後、或る刑事が訪ねてきた。
トオルが銃を所持している事を見通した刑事が、或る忠告を受けるのだが・・・・



中村文則のデビュー作の映像化。
原作は読了済みなんだけれど、原作の世界観をほぼほぼ忠実に描いてるんじゃないかと。
銃を手にしてからのトオルの内面の変化 - 肥大化した自意識だったり、冷静や俯瞰を装っていても、ともすれば頭でっかちになりがちな論理 、心の奥に潜んでいた"闇"の顕在化と自覚― を村上虹郎が見事に演じ切っていた。
モノクロ映像にこだわった演出も良かった。
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