ダイヤモンド

銃のダイヤモンドのレビュー・感想・評価

(2018年製作の映画)
2.0
“拳銃を使い、何かをする可能性。拳銃を持っている喜び”
“いつか拳銃を撃つ。それは間違いのないこと。だってこれは拳銃だから”

大学生西川は、雨に打たれて転がる死体の傍らで一丁の銃を拾った。
そこから、複雑な幼少期を過ごした故に、無為な日々を送ってきた彼の人生が加速度を増す。

いくら特殊な幼少期を送ってきたとはいえ、成長過程でそれほどの不運に見舞われたとは思えない西川。そのような描かれ方の若者では、本来全ての人間に備わっているはずの“野性”を飼い慣らせるはずもなく、無意味に暴発してしまう。
そんな、生殺与奪の権利である“銃”を持ってしまった若者の心理を、ほぼ全編モノクロームというスタイリッシュな映像で追う。

ただ、なにもかもが薄い...。