こぅ

銃のこぅのレビュー・感想・評価

(2018年製作の映画)
3.3
メリーXmas🎅🎄(レビューは丁度1か月遅れ。)

【去年の冬、きみと別れ】の中村文則原作、
【百円の恋】の武正晴監督による【犯罪劇】。

大学生で青春を謳歌していたトオル(村上虹郎)は、雨の夜、死体のそばに落ちていた拳銃を拾い、アパートに持ち帰る。ある日から拳銃を持ち歩き、スリルが増して依存してゆく…。

【モノクロに拘る理由】を問う。フィルム・ノワール(正確にはアメリカ作品を指すが。)風だから⁈ジム・ジャームッシュを気取って⁈トオルのアパートの部屋の灯りは、いくつかスポットライトを灯していたのは、その明暗に少し意味を感じた。

冒頭で、トオルは早速、銃を拾うのだが、彼のキャラ掘り下げが無い為かどうにも彼がごく普通の健全な大学生で、【狂気】の危ない行動、存在(例えば【ブルースチール】のロン・シルヴァーのような殺人現場に居合わさせ血走った)になってゆく根っこ、資質が全く出ていないと感じた。しかもトオルのナレーション(心の声)を普通に入れてくるから余計にそう思えた。これなら寧ろ、人間は黙っていた方が、何を考えているのか分からず不気味で怖いのでは無いだろうか⁈
初めて撃つのに◯◯でってのもリアリティが無い。せめて廃工場で試射するとか。
村上の演技は決して悪くない。
同級生役(広瀬アリス)のキャラは特に必要か⁈と疑問だったのだが、終盤でトオルの変わりようを表すのに機能していた。
登場を待ち望んだ刑事役リリー・フランキーが、半ば以降やっと出てくると、得意の飄々としながら【静かな怖さ】のある期待通りの、以上でも以下でも無い安定した演技を披露してくれた。
トオルのセフレ役、元モデル【日南響子】の脱ぎっぷり!


監督のモノクロに拘ったおそらくの理由、ラストで明らかに‼︎
こぅ

こぅ