こやち

銃のこやちのレビュー・感想・評価

(2018年製作の映画)
3.5
中村文則のデビュー作を映画化。作者がまだ主人公とさほど年齢差のない頃に書かれた作品。

モノローグで少し覚めた人間にも見える主人公が、人を殺すために作られたものを持つ事の高揚感や銃の持つ魔力に囚われていく変化が面白い。
銃の力が彼の視界をモノクロにし、まるで鳴り止まない耳鳴りのように世界を閉ざす。その皮膜を弾けさせるには銃を撃たなくては。リリー・フランキーの言葉はまるで呪文のよう。

村上パパのチンピラ度。セフレのおねいちゃんのお尻がすごく綺麗。岡山天音はいつもゲスな役が上手い。
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