どらどら

銃のどらどらのレビュー・感想・評価

(2018年製作の映画)
5.0
-大したことなんてどこにもないんだよ

全能感
暴力への憧憬

退屈な日常
付き纏う鬱屈

自意識の肥大
過去との決別

そして、生の奪還

「私の中にも似たようなものがあって」
「たとえ治らなくても楽にすることはできるかもしれない、私は」

「どうしてもやらなければならないことがあった」

銃は放たれる

-もう少しなんだけどなぁ

—————————————————
衝撃の一作
村上虹郎、広瀬アリス、リリーフランキー
全員怪演だけど、村上虹郎の迫力と儚さに圧倒された

演出も、脚本も端役に至るまで隅から隅まで隙なしで、魂を揺さぶられた

モノローグ、という小山薫堂さんの招待状も素晴らしかった

ほぼ全てモノローグなのに「語りすぎて」いない
純文学すぎる映画
しかし映画だからこその良さに溢れている
好き嫌いが分かれるみたいだけど、文学好きなら見ない手はない。

中村文則という日本文学界の誇る天才の実力を、改めて感じた。
そう思えるだけの実写化だった
個人的には虹郎主演で、”遮光”を映画化してほしい
どらどら

どらどら