-大したことなんてどこにもないんだよ
全能感
暴力への憧憬
退屈な日常
付き纏う鬱屈
自意識の肥大
過去との決別
そして、生の奪還
「私の中にも似たようなものがあって」
「たとえ治らなくても楽にすることはできるかもしれない、私は」
「どうしてもやらなければならないことがあった」
銃は放たれる
-もう少しなんだけどなぁ
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衝撃の一作
村上虹郎、広瀬アリス、リリーフランキー
全員怪演だけど、村上虹郎の迫力と儚さに圧倒された
演出も、脚本も端役に至るまで隅から隅まで隙なしで、魂を揺さぶられた
モノローグ、という小山薫堂さんの招待状も素晴らしかった
ほぼ全てモノローグなのに「語りすぎて」いない
純文学すぎる映画
しかし映画だからこその良さに溢れている
好き嫌いが分かれるみたいだけど、文学好きなら見ない手はない。
中村文則という日本文学界の誇る天才の実力を、改めて感じた。
そう思えるだけの実写化だった
個人的には虹郎主演で、”遮光”を映画化してほしい