『ヘロイン×ヒロイン』を鑑賞したので、流れでそのままこちらも鑑賞。同じ監督の作品です。
薬物依存症のリハビリに焦点を当てたドキュメンタリー。
人間は苦痛や挫折から立ち直り、少しずつ前進する生き物。
しかしドラッグはその流れを断ち切り、留めてしまう。
妻のドラッグ依存の影響で自分もドラッグをはじめる人がいたり、ドラッグを買う金欲しさに強盗をした人がいたり、治療中に里親のもとに預けた娘が性的虐待を受けていることを知らされた人がいたり。
取り締まり、治療する側を描いた『ヘロイン×ヒロイン』とは違い、こちらの作品は違法摂取し治療に参加する人々を描いた作品なので、お話の内容はより壮絶。
治療において何より難しいのは、薬物治療そのものというより、患者さんがどれだけ立ち直りたいと思うか、ということがよく分る作品でした。