パク・ジョンミン主演作はどの作品も完全に彼色に染まるから凄い。若手ながら絶対的座長感が素晴らしい男だ。傷だらけのへっぽこ青年を演じさせたら今のところ韓国ピカイチ。
『金子文子と朴烈』『空と風と星の詩人尹東柱』といった反日作品、『王の運命』、『ソウォン願い』などの濃密な作品を撮り続けるイ・ジュニク監督が珍しく挑んだ若者群像劇。
今回のジョンミンは、詩の才能を活かし都会でラッパーを目指すも芽が出ない主人公。キム・ゴウンに加えてシン・ヒョンビンもすれっからし感溢れる田舎のマドンナを演じていてグッド。
しかし、2時間ドラマレベルの内容が残念だなぁ。ラッパーが主人公なのに全然ストリートカルチャーは絡んでこない。「詩人と田舎」もしくは「帰省」ってタイトルの方が似合いそう…。やっぱこの監督は青春映画向きじゃないんだな。笑
唯一クライマックスでパク・ジョンミンが披露するラップは本当に素晴らしくて圧巻。ラップにピアノまで、役とあらばなんでもこなす恐ろしき演技魂の男。
エンドロールで見せるダンスパーティーが一番最高。ジョンミンのタップダンス姿も良し。
ちなみに本作も『番人』と並び今まで日本未公開、未配信、非レンタルでWATCHAで配信開始となりました。
