ぶちゃ

ランボー ラスト・ブラッドのぶちゃのレビュー・感想・評価

4.5
全体を持ってすると、ラジー賞をもらうほど拙いのは納得。
「96時間」プロットは今更感が否めず、また前作がビルマの凄惨な現実を描いたのに対し、今作のメキシコは今現実世界でも旬のヤバい地域なのに軽ーく描かれ、そこで行われる人身売買も日本でも行われているような闇程度。

そんな映画に前作で綺麗に纏まったランボーを起用するな!!
と本来ならブチギレしそうなところであるが一つだけ自分にブッ刺さった要素がある。

それは"PTSD"描写。

平穏を見出したあともランボーの自己との分別はついておらず、守ることへのひたすらな執着心は異常であるし。

義娘との時代は変わる変わらない議論も結局は、精神安定剤を持ってした現代的な側面なんかを見せつつラストはベトナムよろしくな罠だらけの塹壕戦。

空虚に囚われ心を亡くした人間はやっぱり変われないんだなと、しんみりくる一本。
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