アロユニ

ランボー ラスト・ブラッドのアロユニのレビュー・感想・評価

4.3

なぜ、俺じゃないんだ。


あーなんという充足感。ランボー最後の怒り、しかと見届けた…


「変わってない。フタをしてるだけだ」
未だ戦争のトラウマに悩むランボー。

戦争が形を変えて存在し続ける限り、クズ野郎が蔓延る限り、世界はランボーを求めてしまう。


「人生はこれからだ」
「まだやることがいっぱいある」
そう"娘"に語りかけるランボーの姿に泣いた。

シリーズが進む中で、ランボーの望みは自身の人生から、これからを生きる愛する者達の幸福へと変わっていった。

戦いから逃れてきた彼が、最後に"これからも戦う"と覚悟したことのなんと尊いことか。ついに彼は、自分の宿命を受け入れることができたのかもしれない。


しっかり年老いたスタローンだが、やはりこの人の重厚感は凄い。今回が一番強そうに見えるって、普通あり得ない。

とはいえ"現代兵器"である携帯電話によっていとも簡単に取り囲まれ、あっけなく敗北する姿は辛かった。

まあ、これもフリとなって、最後の盛大な復讐劇に突入していくわけだが。


どんな場所であれ生き延びるサバイバル術を持ったランボーが、文字通り"ホーム"を戦場にして負けるはずがない。

オーバーキル気味に敵を制裁していくランボーが最高。グロければグロいほど清々しいという不思議な体験。

あんなに綺麗な心臓を、俺は見たことがねえ。



孤高の戦士ランボー。本当に素晴らしいシリーズでした。

さて、つぎは『ロッキー』シリーズ行きますか。
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